Saturday, April 3, 2010

裏工作(?)が奏功! 景観条例一転可決へ

Posted by eguchi 3月 25 日 2010 [18:48]

15日の上越市議会総務常任委員会で、次の議会に先送りする「継続審査」となった市の景観条例改正案が一転して開会中の3月定例会で可決される見通しとなった。25日に開かれた委員会では、一旦棚上げとなっていたこの案をなんとか通そうと、稲荷善之副市長が一部議員に水面下で働きかけたことが明らかになった。その結果、15日には10対1で継続審査となった同じ案が、この日は何の修正もなしに6対5で可決された。

◇工作?

この日の委員会では、まず市側が前回と同じ説明を繰り返した後、議員同志が意見を述べ合った。その冒頭、橋爪法一議員の質問で稲荷副市長が一部の議員の説得に回ったことが明らかになった。

稲荷副市長:「この委員会を再開していただけるという話を聞き何人かの先生(編集部注・議員のこと)にお会いして考えを説明したのは事実」

橋爪議員:「議会で議論して結論を出したことについて一方で、そうしたのでは政治工作といわれてもしかたがない。議会と理事者(市長)の2元代表制上問題。なぜ議会でやらないのか」

稲荷副市長:「私の行動が問題であるとすれば率直に反省したい。しかし2元代表制うんぬんの問題ではなくあくまで私たちの意図を伝えただけ」

橋爪議員:「非常に残念。二度としないでほしい」

◇上越市らしさへのこだわり


問題となっていたのは条例の前文で、現行条例は次の通り。
春日山城跡や高田城跡、五智国分寺などの歴史的遺産をはじめ、雁木、寺町、加賀街道の松並木に代表される歴史的まちなみは、いにしえの面影を今も私たちに伝え、広大な日本海や雄大な南葉の山々、そして山里のたたずまいや久比岐野に広がるのどかな田園風景は、上越市の原風景として、私たちの心のよりどころになっている」

市の案では下線部が次のように変わる。
歴史的な資産やまちなみは、(以下同じ)」

「高田城跡や春日山城跡、雁木など具体的な記述を削除すると条例に上越市らしさがなくなる」というのが15日に継続審査となった主な理由だった。この日の委員会でも、市の案に納得できない議員は同様の主張を熱心に繰り返した。全国どこの市でも通用するような抽象的な文言ではなく上越市らしい条例にしたい――。前文にこの思いを入れることにこだわった。

「ロンドンの霧は詩人が言葉にして初めて存在するようになった」――。
(At present, people see fogs … because poets and painters have taught them the mysterious loveliness of such effects. There may have been fogs for centuries in London…. But no one saw them…. They did not exist until Art had invented them.オスカー・ワイルド『嘘の衰退』The Decay of Lying 1889年)

小林克美議員はこの言葉を引いて熱弁を振るった。

小林議員:「僕たちは何を言葉にするかで、自分たちの思いも湧いてくる。無機物のようなものではなく、自分たちの思いを言葉にしてまちを作っていく。具体的な言葉がまちを作っていく。言葉とはそれほど大切なものです」。

一方、前回の委員会のときと主張を変えて市の案への賛成に回った議員からは「前文を変えても条例の中身が変わるわけではない」という意見も聞かれた。

◇修正案否決
議論の後、小林議員と吉田侃議員、滝沢一成議員が修正案を提出したが賛成5反対6で否決され、市提案の原案が可決された。
26日の本会議でも原案通り可決される見通しだ。


=写真=一旦は継続審査と決めた景観条例改正案を賛成6反対5で可決した上越市議会総務委員会(3月25日)

*この件ついては上越市議会議員(総務常任委員)の栗田英明さん滝沢一成さん橋爪法一さんもブログで記事を書いています。

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